
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
「だいたい出来たな。明後日から病院勤務だろ?頑張れよ。日本の医療現場は過酷だぞ。・・・にしてもお前、懐かしいもの持ちすぎ。捨てろよ、この写真も。」
懐かしそうに写真を眺める真一を見る
捨てれるわけねーだろ。
俺が初めて愛した男だぞ・・・
この顔も
身体も
その唇も
全部全部俺だけのものだったんだから・・・
「真一。晩飯・・・作るから、食ってけよ・・。帰国したお祝い・・・してよ。俺、お前しかいねーし」
航平がお願い、と言う風に
俺の右腕を掴む
真一は優しい
怖くてSで真面目で勝気で負けず嫌いだけど
でも本当は脆くて・・・
そして、俺のことが
まだ忘れられてない
だって、俺が残した傷
まだついてるもんな・・・
「・・・・その顔やめろって。夜食ったら帰るからな。さっきもいったけど、もうお前の彼氏じゃねぇんだからな。俺のことは忘れろ。」
はぁっとため息をついて
持っていた鞄をおろす
なんか純平の風邪うつったかも・・・
あいつ微熱あったのに
無理矢理昨日のヤったからかな・・・
怠いし、なんか疲れてる俺・・・
はぁっと真一がまたため息をついて
壁に手をつく
そんな姿も素敵すぎだな・・・
「・・・・真一。大好きだ。本当に好きだ。」
「やめろ。そんなことなら、帰るからな。ちょ、話せ。」
「無理。・・・こーやって、ほしいから。ね、して・・・。俺の残した傷・・・見せて」
「っ、お前・・・・傷のこと誰にも言ってねーだろーな。」
「当たり前だろ。俺と真一の秘密・・・ほら、いつもみたいに・・激しくして・・・」
真一・・・
困ってる顔も俺のツボ刺激する・・・
