S×強気で恋になる
第53章 新鮮
鍋重いし・・・
朝昼食わずにデパート行ったから
完全に買いすぎた。
っーか、一人で買い物久しぶりにした
なんかチーズおばちゃんくれたし
疲れた・・・・
そう思いながら廊下を歩くと
俺の家の前に懐かしい顔があった
ドサドサドサっと買った荷物を落とす
「・・・・・純。久しぶりだな。・・どーしたそんな顔して。」
「・・・・・・・・っ、昴(スバル)・・・お兄ちゃん・・・」
「おいおい。成人してんのに、お兄ちゃんはやめろ。っーか、なんかイケメン度増した?やんなるなー。・・・何してる。鍵あけろ。」
「・・・・・うん。」
ガチャっと鍵を開けると、荷物を持ってくれた昴が部屋に入る。
昴は最初の養子先のお兄ちゃんで
俺が虐待されてるのをよく助けてくれた
たまに連絡とっていたが
まさか本当に来るとは思わなくて
俺はまだ心臓がドキドキしていた
十年ぶりに会う
義理の兄貴だった人
もうほとんど他人だ