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S×強気で恋になる

第59章 なくしたもの

コンコンー
と重い役員の個室の扉をノックする

「入ってー」
「失礼します。」

ガチャっとあけると、絨毯が敷き詰められた豪勢な部屋が広がっていた


「お前なんで、そんなに堅苦しいわけ?他人行儀?」
「そんなわけねぇーけど、一応お偉いさんだろ?」
「はぁ?お前は俺の弟みたいなもんだから、そんなに気を使うなよ。で、頭の傷は?」

ソファーに座るように手招きされながら聞かれる
机の上には高級焼肉店のお弁当があった

「明々後日抜糸・・・あと、いろいろ思い出した・・」
「まじ!?てっきり、疲れた顔してっから、まだモヤモヤと格闘してんのかと・・・弁当食えよ。」

スッと和也が箱を開けてくれると
中は上等なお肉をふんだんに使っていて
いい匂いが一気に俺の食欲を刺激する

「うまそー・・・これいくら?高いだろ、めちゃくちゃ。・・・うまっ!!なにこれ!!」
「値段なんか気にするな。うまいだろ?・・・で、どーやって思い出したわけ?」
「え、あー、・・・命削ってんじゃねーかぐらいヤリまくられてたら、その・・思い出した」
「あっははははー!!おもしれーな!!でもな、純平。明々後日、抜糸の時記憶のことも聞かれるぞ?思い出したきっかけは?って聞かれてそー答えんの?やべー、おもしれー!俺も病院立ち会おうかな」
「ばっ!!!そんときは、嘘言うよ!!」

嘘苦手なくせに

そう言おうとして、照れ隠しで弁当を食べる純平を見る。

あー、なんでこいつこんなに綺麗で
気が強そうなのに話すとガキで
頭いいのに天然っーか、単純っーな

人を虜にする何かをもってるよな

そーゆーフェロモンか?!

あの真ちゃんがメロメロなんだろ?
俺もハマりそーだったし
今理性がなかったら、襲ってんだろーな・・・


なんか、純平色気増した

やべーよお前

なんかムンムンと出てるぞ






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