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S×強気で恋になる

第59章 なくしたもの

朝だ

和也帰ったんだっけ

起きなきゃ

そう思って体を起こすと、いつも横で寝ている岡崎がベットにいなかった。

あれ?もー朝食準備?

そう思って隣の部屋を覗くと
真一がスーツケースの準備をしていた

「なに・・してんの?」

俺が起きたことに驚いたのか
真一がたんたんと今日からの予定を話し出した



「出張か・・・そっかー・・」
朝の支度をしながら、真一に突然今日から出張だと言われ、俺は思いのほかがっかりしていた

すると両手で、両頬を包まれる

「一緒に・・行く?」

そう優しく聞くと、純平は小さく首を振りながら
俺の両手を頬の上から包み、純平の手と重なる

「恋しくなるな。浮気すんなよ?」

やべぇ・・・行きてぇ

いや、違う!!!この鬼畜から解放されるんだ

でも、5日間アメリカって・・・
もっと前から教えてくれてもいいのに

「岡崎・・・お土産・・」
「そこかよ。お前の好きな輸入菓子、いっぱい買ってきてやるから。な?いい子にしてろよ。片瀬が今日と明日来るから。その後は、和也に来てもらえ。」
「・・1人でいいってんのに」
「だめ。お前、襲われる。連れ去られる。頼むから、留守中は知らない人と話すなよ?お前色気やばいんだから。」

そう言うと、スーツケースの中をガサガサしていた純平が俺の手をさわる

「お前こそ・・・っーか、鍵・・鍵置いてけ!」
「なんの?」
「なんのって!!この下半身についてるやつに決まってんだろ!」
「5日間も放置されたらやばい?・・・そろそろ触りたい?」

金属の甲羅のようなもので完全にロックされてる、その付近を撫でるように真一が触る

「ちょ、やめろ、お前早くいけ!!っ、・・・」

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