S×強気で恋になる
第60章 俺の知らないこと
真一・・・寝にくいよぉー・・・
縄ほどいてくれたのに
こいつ抱きしめすぎ・・・
っ、くそ
手緩めてくれ
っ、起きろ・・・!!!
ペロッ・・・ペロッ・・・
っと首筋を舐める
本当に息苦しいし腕も動かねーし
俺、抱き枕じゃねーよ・・!!
っ、起きろ・・・!!
首筋を舐めたり噛んだりしていると
真一が目を閉じたまま
片腕を緩めて頭を撫でる
「・・・・っ、こら、寝ろ。・・・スー・・スー・・」
そう言ってあやすように
頭を撫でられる
だから、っ、くそー!
「・・・も、寝にくいから!!っ、真一!!」
そう腕の中で叫ぶと真一が鬱陶しそうに
目を開け俺を離し背中を向ける
「・・・うるせーなぁー。・・・おやすみ」
・・・極端なんだよ
そんなに背中向けられたら
俺もわがままなのわかってるけどさ
さみしいし
なんか普通にさ
軽く寄り添うくらいで寝れないのかな
俺がおかしいのかな
あー・・・真一の背中に触れたい
全然寝れねーし
っーか眠くないし
はぁ・・・
そう思っていると、真一がボソッと呟く
「・・・・純平、手握ってやるから。寝ろよ、馬鹿。」
「・・・俺が起きてたら暑い?俺・・・体温高いから・・」
「んなことねーから、手かせ。俺が寝れねーの。」
え・・・