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S×強気で恋になる

第21章 嫉妬

ズキッー
下半身がいてぇー

・・・あいつ、ほんとむちゃくちゃだ。


・・・だけど、俺、なんか安心してる・・
・・・最近俊哉から一切連絡きてないし、もう忘れていいんだ

そんなことを思いながら身支度してリビングへ向かう。

「飯冷めんだろ。いい加減慣れろよ片手生活。お前不器用すぎ」

「うるせーな!じゃぁ、お前も右手縛って左で生活してみろよ!!!」

「なに?お前、俺のこと縛りたいの?
やーらーしー、」

「ふっ、ふざけんな!!!」

そういいながら、岡崎が切り分けてくれてる魚を箸でつかむ。

「お前、箸は成長したな。俺、いい躾親になるわー」

そう言って頭を撫でられる。

誰のせーだ、誰の
わざと食べにくいものだしたり
こぼしたらお仕置きしたり
嫌でも出来るよーになんだろーが!!!!

黙々と食べる俺の前に
真新しい携帯を置く

「んだよそれ。やべ、俺もう行かなきゃ。」
「これ持ってけ。新しいお前の携帯だ。」
「悪ふざけはよせ。俺、急いでるんだ。返せよ!」
岡崎が黙って近づいてくる
後ろから抱きしめられる

「俊哉、とか俊哉絡みの女のアドレスは入れてない。そこだけだ、変わったのは。俊哉は忘れろ」
「離せって、遅刻すんだろ!!!」
そう言って、俺を振りほどき新しい携帯を左手にとる。

「素直じゃないねー。満員電車、気をつけろよ」
俺は後ろ姿に声をかけ、自身の出勤の準備を始めた。

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