S×強気で恋になる
第63章 テレパシー
なんやかんや時間が経ち、お腹も落ち着いてきて外湯に行くか、という空気になる。
純平はバルコニーから景色を見たりして、
終始風にあたりながらぼーっとしていた
「純平。行く?」
「・・・お前行くんだろ?・・・楽しい?」
「さぁな。いろんなお湯に浸かるだけだ。街並み綺麗かもな。ここ、温泉街だし。お土産買ってやろーか?」
「馬鹿にすんなって!!お土産なんかいらねーよ!!」
そう言いながら、純平が適当に浴衣をゆるーく着る
そこから見える、首筋が足首が、顔が、背丈が見るものを魅了しているようで
思わず息を飲む
と、同時にため息をついた
「純平。浴衣だめ。適当に服着ろ。浴衣はだめだ。」
「なんで!?これが温泉スタイルだろ!!??」
「いいから!浴衣はだめだ。俺様が言ってんだ、言うこときけ。犯すぞ。」
そんな格好で男湯行ってみろ
変な気あるやつに襲われかねない
女に騒がれるだけじゃなく
親父にも寄ってこられて
男湯がサウナが発展場状態になったらどーすんだ。
そう思いながらイライラしてると純平が、ジーンズにラフなティシャツ姿に着替えてきた
っ、ギリ・・・ギリセーフだ
「お前は浴衣なのに、なんで俺だけこんな暑苦しい。」
「俺はいいんだ。身長もあるし、黒髪だし、スッキリしてて似合うだろ。お前は色素薄くて髪の毛茶色っぽいから、似合ってなかった。」
「関係ねーだろ!!わ、!!」
怒鳴りながら外に出ると
真一が部屋に鍵を締めながら
俺に上着をかける
「一応きとけ。湯冷めして風邪引いたらめんどくせーだろ。」
「だから、ガキ扱いすんな!くそったれ!変態!ホモ野郎!」
「そのホモ野郎に、毎晩あんあん言ってるお前はド変態だな。・・・俺を怒らすな。俺から離れたら、お仕置きだからな。」
「っ、るせー。おい、待てって、早い歩くの!」