S×強気で恋になる
第63章 テレパシー
飯を食いながら、ほーっと考えていると
真一に後ろから抱きしめられる
「不安だった?悪かったな、一人で飯食わせて。」
「!!!・・・んなことねーよ。抜いた?」
「・・・確かめてみる?あ、でも純平が俺の扱いてくれるって考えただけで、また勃ちそー」
「変態。」
そういうなって、
そんなことを言い合いながら
真一が席につく
「これ食った?」
「まだ。これうまかった。」
「そーか。これも食え。・・・お前寂しいときすぐわかる」
盛り付けられた皿を俺にながしながら真一がそんなことを言う
「なんで?!」
「なんでって・・・癖?・・かなぁ。自覚ないならそのままでいろ。その方がわかりやすい。」
「なんだよ!!わかんねーよ!!!教えろ。早く、・・・なぁ!!」
「んー?うるせー、うるせー、」
そう言って真一が腕を伸ばして
俺の頭を撫でてくる
っ、やめろって!!!
そう思って振り払う
「・・・純平さ、本当に成人した?」
「してるよ!!大学出てんだし、俺社会人!!」
「あはは、いちいち怒鳴るなって。可愛いな。飯食って落ち着いたら、ここじゃなくて外の湯めぐりでもするか?」
「・・・外の湯めぐり?なにそれ?」
「・・・黙ってついてきたらいいから。」
ったく可愛いな。
寂しいとき、過去を思い出してるとき
幼少期のトラウマ・・・
悪夢に襲われるのもそーだけど
寂しいとき、よく
頬杖つきながら軽く唇触ってぼーっとしてる
触れるか触れないかくらいのところでしか、
唇触ってねーけど、それ見ると
あ、今不安だったんだな・・・って感じる。
そのあと頭とか撫でると
目が細くなって表情柔らかくなるし
単純・・・。
どっちにしても
なんで来たか知らねーけど神戸にきて
捕まえれてよかった
もう少しで本当にお別れだったんだぞ
こんな可愛くて綺麗なガキ
ほっとけねーよ
「真一?・・・ぼーっとしてる」
「考えごと。純平かわいいなーって」
「は?俺かわいさなんて求めてねーよ!!」
外湯めぐり、大丈夫かな
変な田舎のゲイに狙われないか心配だ