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S×強気で恋になる

第63章 テレパシー


すげー温泉街・・・


「ここから順に入るか。どうした、行くぞ」

真一について入ると
女たちにジロジロ見られ
男湯の脱衣所に行けば
男たちにジロジロ見られた

真一がトイレ、と一人になったときに
隣のおっさんに喋りかけられる

「女はあっちだよ。ってなー。あんたら2人ええなぁ、若くて綺麗で、モデルみたいやん。スラーっとしとってなぁ。おっちゃん、ええもん見せてもろた。おおきにねー」
「・・・・・・は?」

やべ、温泉怖いかもしんねー
知らない人にベラベラ話しかけられた

てゆーか、よく見たら
脱衣所みんな裸で初対面っぽいのに
めちゃ話盛り上がってる・・・

ぼーっとタオルをまいたまま突っ立ってると
真一に背中を叩かれる

「いってーな。」
「腰は大丈夫か?」

そう言えばマッサージされてから
あんまり痛くない

そう思いながら頷くと、真一が歩きだした

「なあ、さっき知らないおっさんにベラベラ話しかけられた。温泉すげーな」
「おっさんとか、親父は話したい年頃だからな。若い男とか体格いいゲイっぽいの気をつけろよ」
「は?」

ゲイっぽいの?!
わかんねーよ、

お前も片瀬も小鳥遊も外山も隆彦も悠二も雅文も・・・航平も


あんな普通より出来る男っぽいのに
みんなゲイじゃねーか。

俺の中でのゲイはな、マダムくらいで
あとは見当も予想もつかねーっーの!!

「は?じゃねぇ。純平、見ろ、また違う露天風呂。」
「お湯が白いな。すげー、な、入っていい?」
「こけんなよ。」

ニヤニヤしながら、少しはしゃぐ純平を見ていた

すると後ろから男性に声をかけられる

「あんた、そっち?俺と遊ばねぇ?」
「結構だ。俺に連れがいるの見てわかるだろ。」

そう言いながら振り返ると
めちゃくちゃマッチョな男であることがわかる

男はそうか?
と笑いながら俺から離れる



・・・・やべ、アメリカのゲイバーでのこと思い出した。俺も気をつけねーと。

それこそあんな奴に純平掘られたら純平体壊れる。

滅多にねーだろーけど
俺は気を引き締めとこ

そう思いながら露天風呂に入った

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