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S×強気で恋になる

第64章 お前といるから


部屋に入り
コテッと寝ている純平を見下ろす

汗かいてんのか?

息・・・荒いな・・

なんでた?


そう疑問に思いながら
額に手を当てる

熱っ


・・・・・。


ったく、しんどいんだったら
そう言えっーの


湯冷めでもしたか。
精神的に疲れたのか。

理由はわかんねーけど

こいつが不機嫌だった理由これだな


とりあえず服着替えさせるか

適当に俺の服を着せる
そしてホテルのフロントから、アイスノンをかりて
頭の下に置いた

「んっ・・・・」

頭が冷えて気持ちよかったのか
純平が仰向けから横向きになる
と同時に何度か瞬きをした。

「気持ちいいか?寒くないか?純平?」
「・・・・・不機嫌くん、・・・公衆・・便所に・・・・」
「ん?いいから寝ろ。」
「・・・・ごめ、・・・ん・・」
「治してから謝れ。俺は怒ってるからな。こけて、足から血が出た。バンドエイド貼れよ?起きたら。」
「っコホゴホ・・・んだ、・・それ・・」

そのまま目を閉じて
純平がまたぐったりする


ったく

で、なんだって。

不機嫌くん?
なんかみたな、土産屋で。
全然かわいくねー、小さいぬいぐるみだろ。

ダニのベットだ、ぬいぐるみなんて
きたねぇ。


公衆便所?

あいつどこ行ってたんだよ


あいつは店の横の細い道から出て来た

あの小道の先に便所なんかあんのか?



くそ!!!
めんどくせーのは嫌いだ。

ーお土産買ったって言ってんだろ!!

さっきの言葉を思い出す

わかったって。
見てきてやるよ!!

「留守番してろ。水ここ置いとくから、起きるな。寝てろ、ずっと」


純平の耳元でそう呟き、俺は適当に服を着て
さっきの通りを歩いた

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