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狼男子の扱い方

第3章 下校時刻での行為



───


帰りのSHRがおわり、
バラバラとクラスの皆が
教室を出ていくなか、

あたしはボーっ…と
席に座って一点を見つめていた。













ガラッ


「!」



突然教室の後ろのドアが開かれ
真ん中の席にいたあたしは
後ろを振り返った。




そこには、



上手く着崩した制服姿の
真っ赤な髪をした、玲音がいた。





「玲音……」

「はやく帰るぞ」






少し怒ったような口調で言う
玲音はあたしの教室に入り、
こっちに歩いてくる。



「ちょっとまって。
 今日、日誌かかなきゃ」


「……あ"?んなの適当に書けよ」

「だめ。あたしの担任、
 きっちりしないと怒るの」

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