狼男子の扱い方
第3章 下校時刻での行為
「……この、真面目ちゃんが」
あたしにそういうと、
あたしの座る机に
ばんっ と思いきり
両手をつかれる。
「っ!」
あたしは、その大きな音に
びくんと肩を浮かせ
シャーペンを下に落とした。
「……どうしたの、玲音
なんか今日荒れてる」
座ったまま腕をのばし、
落としたシャーペンを
拾おうとすると
突然その手を玲音に掴まれた。
「…
っう、わ!」
ガタガタンっ
玲音に頭を守られながらも、
あたしは玲音に、
後ろに押し倒される。
「っちょ、玲音!?」
「静かにしろよ。
まだ、人いんだから」
そういいながら
玲音はあたしのリボンを外す。
「っ玲音!!!ここ、学校!!!」
「んなことわかってるっつの」
な、、
って、ここで……ヤる気!?
「……玲音っ!なんで!?
家、行くっていったじゃん!!!
待ってよっ……!」
こんなところで、
できるわけない!!!
あたしは必死に抵抗するが
覆い被さった玲音より
力があるわけもなく。
「……お前が遅いから。
待ってても、来ねぇから。
たまってんだよ、こっちは」
玲音の手は
あたしの制服のボタンにかかり、
上からひとつずつ
素早くはずされていく。
「っ玲音!!!待ってってば!!!」
やだっ……!!
「俺に、待てはきかねぇよ」
そういった玲音は
あたしの首に
噛みつくようにキスをした
「っああっ……!!!
い、た……」
まるで
狙った獲物を捕らえるかのように。
ペロペロと首筋を舐められ、
あたしは声が出ないように
必死で堪えた。
「……ふ そうそう。
声、漏らすと誰か来ちゃうからな」
首から離れ、
あたしの唇を奪う。
「んん……っ
あ……はぁ……」
キモチ……い……
玲音のキスは
ほんとに上手くて。
なにもできなくなるんだ──