狼男子の扱い方
第7章 翌日の学校での行為
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はよーっ
おーす
次の日の朝、
昇降口につくと
そんな声がたくさんしていた。
……憂鬱。
「みーっか!」
ぽんっと背中を叩かれて
振り向くと、
あたしの親友である
辻原 真紀(つじはら まき)がいた。
「あ、真紀おはよ」
「……なーーんか
美華、今日元気なーい」
ぷくぅーっと頬を
こどもみたいに膨らます真紀。
……やっぱ
真紀には何でもわかるんだなぁ
と思いながら、
あたしは微笑を浮かべ、
真紀から話を聞くと言われて
そのまま屋上に向かった。
「……わー。
なんか、さすが水谷っ…て感じ」
「うん。そう思う」
昨日のことを話すと
真紀は呆れた顔でごろんと
横になった。
─ほんと玲音って
野生っていうか…勝手。
「で?美華は今日危険なわけだ」
あたしはこくん、と頷く。
ほんとは休もうか迷った。
けど、
それはそれでやばい気がしたから。
「あたしが守れる限りは
美華のこと守るから!」
……親友よ、イケメン過ぎるわ。