狼男子の扱い方
第7章 翌日の学校での行為
_ガチャ…………
突然開かれたドアに
自然と目がいく。
「……っ」
「美華?」
隣で不思議そうに
あたしを呼ぶ真紀の声は
あたしの目先にいる
彼の存在によって聞こえなかった。
「みー、?ここにいたんだ…」
────え、
どうして……?
「美華?」
隣で不思議そうに
あたしを呼ぶ真紀の声は
あたしの目先にいる
彼の存在によって聞こえなかった。
なんで
涼ちゃんがここにいるの?
なんで
ここの制服、着てるの?
そんな疑問と同時に
からだが小刻みに震える。
「あ、オレ…ここに転入してきて
……だから、よろしくな?」
それだけいうと
涼ちゃんはすぐに出ていった。
「美華?知り合いなの、?」
あたしの肩をちょん、とつつき
不思議そうな顔で
真紀はドアをみていた。
「……元、同中で
同じ塾だった人だよ」
そういっても
真紀の目は真剣で。
「ごめん……」
「うん。今じゃなくていいから
また、いつか話してね?」
ほんとに
ここまであたしを
理解してくれる人、
なかなかいないよ……。
あたしはありがとうの意味を込めて
うん、と頷いた。