狼男子の扱い方
第8章 中学での行為
「あ、みー!なぁなぁ!
ありさちゃんもオレらと
おんなじ方向なんだってよ!
それでさ、これから
行き帰り一緒にしねぇ?」
教室の入り口付近で
話していたふたりにとめられ、
涼ちゃんは嬉しそうに
目尻をたらしながら
あたしを誘う。
その横で、
ありさちゃんは
少し照れた表情で立っていた。
─カンペキ邪魔者じゃん、あたし。
「あー…あたしは、いいや!
ていうか2年から自習室
使う予定でさ?
もう一時間早くするんだー」
……いま考えたんだけどね。
「え、そーなのか?
…んじゃどーする?」
「ふたりで、いけばいいんじゃん?」
自分で自分に追い討ちをかける
あたしはバカか。