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狼男子の扱い方

第8章 中学での行為





「……」




涼ちゃんの唇が離れたとき



あたしの体は
小刻みに震えていた





「…んで泣くんだよ」





あたしは

無言のまま静かに涙を流す




「めんどくさ……」




─涼ちゃんじゃ…ない人みたい。








「……」


「もー、いーわ。
         先帰る」






















そうして涼ちゃんは



あたしの前から姿を消した。




土曜日の塾が終わって一週間



涼ちゃんは引っ越した。





思いも伝えれないまま、


仲直り…?
もできないまま、






……あれから

 一言も交わさないまま───。

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