狼男子の扱い方
第9章 昨日の行為
「…」
耐えきれなくなったのか、
バタンと尻をベッドにおとし
千尋はむくりと起き上がる。
「っ」
とろんとした瞳で
俺の方に這って唇を奪った。
「んん……」
─……
何も
感じねぇ。
俺はキスをしながら
千尋を押し倒した。
ギシッとベッドが軋む
下にいる美華…
オナニーしてねぇのかな。
目の前にいる千尋のことなど
考えることなく
美華のことだけを。
「…ねぇ、…んっ、玲音?」
「んだよ」
右に首を傾け、
自分からキスを離して
「…挿入れ、ないの、?」
馬鹿げたことを発した。
「あ?んで彼女じゃねぇ奴に
挿入れなきゃいけねーんだよ」
─つーか、勃たねぇし。
アホらしくなり
俺は膝をついて体を起こすと
自分でチャックを下げる。
「おら、見ろよ。
お前相手じゃこいつ元気ねーの」
自分の
ぶらんぶらんになるチンコを
指差し、冷めた目で千尋をみる。
「っ、じゃあ…舐めさせてよ!!」
……こいつ
とんだ淫乱女だな。