狼男子の扱い方
第11章 夜、正門での行為
「キモチ良すぎて腰抜けたのか?」
クスッと…いや、ニヤッと口角を上げて笑う玲音に言い返すほどの力さえも失っているあたしは
玲音をじっ…と見つめた。
「……」
「……」
二人のあいだで
少しの沈黙が流れる。
玲音は____何を考えているんだろう
そんなことが、頭をよぎった。
その直後だった。
「っんぁぁ ぁ………、!」
玲音の膝がグリグリと再びあたしの秘部のところに捻じ込んできたのだ。
「ぁ…っだめ…ぇ」
拘束されて、且つ力も失われるあたしはされるがままで
腰を浮かせることもできないでいた。
「誰か、に、みられちゃ…」
「もう誰もいねーって」
「っん…」
再び玲音のキスが
さっきよりも優しく、甘く降ってくる
「──怖くねぇの?」
「……え、?」
ぼぅ…とする頭で玲音の言葉を聞き返す
「……いや、いいや。
とろけた顔見れたし」
そういってふわりと笑った玲音の表情は
今までのなかで一番に柔らかかった気がした。