狼男子の扱い方
第11章 夜、正門での行為
滴る生暖かさを肌で感じ、
自分の太ももから玲音の白濁液が
たらたらと流れるのを知る
玲音によってスッと降ろされた足は
咄嗟に液が靴下に垂れないよう互いにくっつけ合わせた。
「───美華、」
余韻が残る恥ずかしさから
顔を上げることができない
「美華」
二度目の名前呼びで、
強制的に顎を持ち上げられるあたしは
獲物を捕らえるような玲音の目に
吸い込まれるように、
目が離せなかった。
「……な、…に?」
必死に絞りだした声は
たった一言で
玲音はあたしを見据えれば
そっと、あたしを抱きしめた。
「っ、玲音…?」
「絶対、逃がさねぇから」
そう呟くように言った玲音は
あたしの耳をカプ…と甘噛みした。