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無自覚な美形くん

第2章 第二章

「いや別に。顔見られたくないんで」



「なんで?」



「まあ色々あって」



単純に顔が見てみたくなって眼鏡とれって言うと、なんでとらなくちゃいけないんですかと切れぎみに言われた。



神崎が下を向いた時に素早く眼鏡を奪いとった。



はっとした顔で神崎が俺を見る。




嘘だろ…カッコよすぎんだろ…



俺絶対今顔赤いと思う。



見惚れて固まっていると


「なに?俺の顔になんかついてる?」



神崎がだるそーに聞いてきた。



「カッコよすぎるだろ…」



思わず呟くと、はっ?みたいな顔してこっちを見てくる。こいつ絶対無自覚だな。



「てか返せよ眼鏡」



さっきと全然話し方かわってるし(笑)



こっちが素なんだ。



やべぇこいつ俺のもんにしてぇ。



「返してやるからこれからは俺のこと名前で呼べ。俺も咲斗って呼ぶから」



名前で呼んでほしくて言うと明らか嫌そうな顔でなんで?と聞かれた。



「いいから!じゃないと返さないぞ」



「あーもう!わかったら返せよ夏樹」



不意に名前を呼ばれ赤面してしまった。あーまじカッコよすぎ。声色気ありすぎんだよ。



「あ、うん、はい」



どもっちまったし。恥ずい、あー絶対咲斗を俺のものにするからな。









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