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俺が幸せにするから

第15章 ひとつ…

あれっ…?何かいいにおいがする…。

そっと目を開けると、隣に実樹が座っていた。
体を起こすと、実樹がキスをくれた。
実樹からしてくれるなんて、凄く嬉しくて、
いとおしくて、思いっきり抱き締めた。

実「しょっ…翔ちゃん…苦しいよ」

翔「あっ、ゴメン。実樹からしてくれるなんて凄く嬉しくて、ついつい・・・」

実「さっきは・・・ごめんね」

翔「ほらまた・・・落ちついた?」

実「うん・・・あのね、これ見て」

実樹が出した一枚の紙。
離婚届けだった。

翔「これって・・・あれっ?!」

よく見ると、五年前に書かれた物だった。
折り曲げ、少しヨレヨレになった離婚届け。
書いても、子供の事を考えて出せなかったみたいだ。

実「私・・・これ出す」

翔「待って。もう一度良冴と話しがしたい。ちゃんと話して、それからにしよ!良冴は俺達が思っている以上に大人だから…」

実「うん…わかった」

しばらく寄り添っていた。


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