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乾いた空

第3章 三章





死を目の前にした僕は走馬灯の様に過去を思い出しては何かに引っ掛かっている。


僕の心はこの森のなかに迷ったかのように暗闇のなかにいる気分で、少女の後ろ姿も何だか今の僕と同じ様に感じた。


今になって、
少女に興味が湧いてきていた。


あの時、
少女が話しかけた時に聞いておけばよかったと後悔している自分がいる。

でも今更、聞く訳にもいかないので、少女の様子を見ることしか出来ない。

こう思うと僕はいつも考えが後手に回ってしまうことに気がついた。


父の死の後も……




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