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乾いた空

第3章 三章




父が息を引き取ったと分かったら、すぐに酸素マスクを元に戻してから、部屋の外にいる母と主治医を呼んだ。

母は歩くことが出来ないぐらい泣き果てていた。

駆けつけた主治医と管理者は母を慰めては椅子に座らせ、僕はそんな母を不思議に見ては正直イラつきを感じていた。

母がボロボロに泣いているのが何故かうっとおしく感じたからだ。


母は……

母は自分がピンチになると何でも泣けばいいと思っていると当時の僕は思っていた。



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