テキストサイズ

乾いた空

第3章 三章





それからは崩れ堕ちるように数を捌いていくだけだった。

主人は無茶苦茶な注文をして来たが、女性と子供だけは注文対象には無かったので作業がしやすかったのと、無茶苦茶な注文をしたときは料金は1000万上乗せしてくれたが、あいにく僕はお金に困って無かったので、束を渡されても"チラシの束"にしか見えなかったが、会ったことの無い、これからも会えることの無い娘の為にチラシは全て口座へ預けた。



娘の名前だけは知っているから。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ