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乾いた空

第3章 三章






娘……


僕の娘は今元気なのだろうか?


でも"僕の"とは言えない。

もう、こんな汚い手では娘を抱きしめることもサキの墓に手を合わせることも出来ない。

もう既に解っていることだ。



人間を諦めてから、もう何十人、下手すると百人近くは処理をしている。


こんな僕でも、あの子の幸せを願っている。


それだけはしてもいいですよね?
















天よ………





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