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乾いた空

第3章 三章





今になって気が付いた。


山頂へ行こうとしたあの鹿の理由が……

人も動物も皆、見えない先が気になる。

すぐに答えが出ないときも多々ある。


群れから外れて勝手に先を見ようとしたんだ。

自分の限界や置いて行かれた仲間の気持ちも知らずに……


頂上へ行けば何かが解る……

でも越えてはいけない限界がある……



ユウキ……



せめて最後は抱きしめたかった。

健康に幸せに生きて欲しい……



天よ………
神よ………



この子を守って……








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