乾いた空
第4章 四章
直ぐに働けそうな男性達は直ぐに食事抜きの強制労働。
働けなさそうな老人、子供、女性達はお風呂に入れると言ってはガス室で大量処刑したり、ガソリン注射を打っては直ぐに抹殺。
どちらへ行っても早いか、遅いか、どちらにしても苦しんで死ぬんだ。
今、ここに来たユウキと言う娘も私も先程まで話しをしていたマキも、この病気を抱えている人は皆同じ。
しかも健常者からみたら、私達は皆同じなんだ。
でも、いつも誰が来ても無感心な私は同じ歳ぐらいのせいなのか、ユウキという娘を気になっていた。
それは彼女の眼差しが真っ直ぐに見えたから。