乾いた空
第4章 四章
「………ごめん。
幻滅したよね……」
それに耐えられないとばかりにユウキから話してきた。
私はもうその話しには触れたくなかった。
「何で?
気になんかしてない「嘘っ!」
「………………」
「嘘付かなくていい「嘘をついていたのはユウキでしょ。」
「そうだね……
あんたに軽蔑されるのがずっと怖かった。」
「ずっとって…「そう!私はあんたと違って薬害じゃ無い。
寂しかった……ずっと寂しかった。
親戚の家をたらい回しにされた上、私の居場所は全く無かった。父親の顔なんて写真でしか解らない。温もりが欲しかった。」
「だからといって、会ったことの無いワケわからないオヤジと寝てもいいの?平気なの?」
「一瞬だけど、埋めることが出来た。あんただって寂しかったんでしょ?でも、もうなっていたから出来なかった。」
「やっぱり、ユウキと私は違う!
汚いよ。
私はあんたみたいに寂しいからって、誰でもいい尻軽じゃ無い!」