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乾いた空

第4章 四章





「いいよ、
やんなよ。その代わりやったら、殺してよ。」


事が終わったら、すぐにでも殺してほしいと思っていたが、本当に怖じ気づいたのであろうか?

元々疲れている感じがしていた。
男性は疲れて横になってしまった。

こんな子供に構っても疲れるだけよね。
全てに関して無関心な感じだった。
でも、今の私にはこの環境が居やすくなっていた。

お互い人生に疲れ果てている……
何もかも忘れてひたすら寝たい気分だった。



ユウキ……
私は助かったって、温かいところにいる。でもあんたは冷たい川の中……


ごめんなさい……



私も………



暖炉の薪がバチっ!と割れるように大きな音を立てては、激しく炎が燃え上がっていた。




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