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乾いた空

第4章 四章




更に写真を見ると元々死んでいるかのように穏やかな顔をしているのに、身体の一部分が切断されている人や、もがき苦しんで殺されたかのような人の写真があった。

この写真はフェイクなんだと一瞬思いたかったが、神社でのあの会話はやはり本当の話で、私の聞き間違えでは無かったと実感した。


でも私を助けてくれた。

何故?


犯して殺すつもりなら、あんな全てに気力の無い死人のような感じでは無い筈だし、何故か全く怖く感じなかった。


でも殺人を犯す人間って、本来皆そうなのかもしれない。


私もその1人なんだ。


同じ人種だと思うと何故だか怖くも無いし、自殺しようと思ってこの山に来たのだから恐れることはない。



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