乾いた空
第4章 四章
彼は度々、意識がなくなっているのが分かる。
私は自分が一人になってしまうという不安と彼をこんな姿にしてしまったという罪悪感が入り交じり、家族に合わせる為にも心を鬼にして容赦無く頬を叩きつけた。
その度にやっとの思いで起きる彼を見ては胸がいっぱいになり、気がついていたら泣いていた。
泣いてもどうにもならないのに。
決心した筈なのに、先程から気持ちが揺れ動いては落ち着かいが、ただこの火が消えないように枝や枯葉をひたすら足していくしかなかった。
もしかしたら、彼はここで死ぬのかもしれない恐怖を焼き尽くすように更に炎の火力を上げるようにした。