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乾いた空

第4章 四章





無我夢中になって炎を大きくしていると日が昇ってきては温かく私達を照らしていた。


バタバタバタバタ……


向こうからヘリの音が聞こえてくる。

山岳の見回りヘリだ!

ヘリの音がだんだん近づいてくる。

"希望"という字が頭のなかを駆け巡る。
火力を更に出来るだけ大きくし、我を忘れては


「助けてー!!
助けて下さいー!!」

大きく両手を振り合図をしたが、無情にも通りすぎてしまった。

希望から一気に絶望へと落ちていくのが分かった。



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