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乾いた空

第5章 五章ー1





ポタ……
ポタポタ……


気が付いたら、私の目からは大量の涙が出ていた。


2日前までは一緒に太陽や月を見て、お互い打ち解けては微笑みかけ、弱々しくも先程まで生きていた彼は………



私を助けてくれた彼は………




私を地獄では無い何処かへ連れて行こうとしてくれた彼は………












何も語らない、冷たく真っ青な姿になってしまった。



そこは空を見たくても暗く冷たいコンクリートに囲まれていた。




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