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乾いた空

第6章 五章ー2




崩れ落ちる私を案内人が支えてくれながら、この部屋を後にするしかなかった。

自分は人の足ばかり引っ張る、無力で汚い人間だと思った。


この通帳もユウキには渡せない。


















やっと見えた外の景色がビルだらけで素っ気なく、冷たく見えた。

ビルの間からは陽が差し込んでいた。
都会の空は本当に狭く乾いて感じた。



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