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乾いた空

第2章 二章





それからは
塾の帰りは必ず空き地に寄ってから車に戻ることにした。

ところが日が立つにつれて空き地にいる時間が長くなる。
5分から10分、
10分から20分と……気が付いたら、
一時間はいる時が出来てしまった。


不味いと思い、空き地を後にしては車に戻ろうとすると、



「坊っちゃん、
危ないから、それは駄目ですよ。」



空き地の前で運転手が立っていた。




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