乾いた空
第2章 二章
ある日の日曜日
塾へ向かう為に車へ向かった……
「坊っちゃんですね。はじめまして、これからは自分が担当となりましたので、よろしくお願いいたします。」
「僕の運転手は……」
「これからは自分です。前の方は病気で辞められました。」
僕の運転手は違う人になってしまった。病気ならお見舞いに行きたいし、シロにも会いたいが、僕には無理だろう。もうあの空き地で遊ぶことも。
ただ、いつもの生活に戻るだけ。
忘れかけていた"完璧な人間"を目座ささなければならなくなっただけ。
それだけ。