乾いた空
第2章 二章
周りの四人は盛り上がっていた。双子の1人が途中でカラオケに行きたいと言い、意気投合したみたいなので、カラオケボックスへ向かった。
初めてのカラオケボックスだった。
館内に入ってカウンターで手続きをし、部屋へ案内される。案内された部屋は六畳位の狭い部屋にギチギチに詰め込まれたソファーに男女交互に並んで座った。
僕は一番端で少しほっとしたが、この狭さに、この人数。
息苦しさと人酔いで クラクラしていたら、隣から水が差し出された。
「ありがとう。」
酔い覚ましには丁度いいかもと思い、水を受け取った。