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乾いた空

第2章 二章




カラオケボックスから出たら外は夕方で今にも日が落ちそうになっていた。
向こうには沈みそうなオレンジ色の太陽に少し上を眺めるとインディゴブルーの空には微かに輝く星が点々と見えては美しい自然のコントラストをなしていた。

やっと空を見れたことに密かな喜びを感じていた。
僕は外に出る機会を与えてくれたサキに感謝した。


「ありがとう、助かったよ。」


「実は私もだよ。」


先程の作り笑顔な微笑みとは違って、綺麗な歯並びをした歯が見えるぐらいの太陽のように眩しい笑顔だった。



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