
月夜の下で…
第2章 ~ 告白と嫉妬 ~
その日から、ぼくは楼と付き合うことになった。
「お待たせ!」
早朝…
ひまわりを出ると、門の前で待っていた楼に笑顔で駆け寄った。
すると‥ふいに触れるだけのキスをされ、驚きのあまり固まってしまった。
楼は、顔を赤くさせながら手を握りるとそのまま歩き出した。
そんな楼に自然と笑み がこぼれ、“可愛い” と心の中で呟いた……
そしてもう一つ変わったことがある……
「昼休みに行くから」
「うん
待ってるね」
惜しむように、一年生の教室へ向かう楼…
その広くて逞しい背中が見えなくなるまで、見つめ続けた。
「ねぇっ
二年の真田先輩と月野 くん
付き合ってるらしいよ !」
「え――っうそ――っ!? わたし‥月野くん狙っ てたのに
ショック――っっ!」
「あたしだってぇー!」
廊下で話しながら教室に向かう、一年生の女子達…
その会話の内容に反応しながらも、足早に教室へ向かった。
もう噂になってるんだ …
もしかして‥もうみん な知ってたりして…
