黒子のバスケ~裏試合~
第1章 黒子っち、大好きっス……。
体育館入り口にはいると
すでに海常のみなさんは
アップをしていた。
─声出せー!
─アスッ!
─ファイットォー!!
そこに、
一人目立つ黄色の髪が
僕の目に留まる。
「……」
「おい黒子。ガン見しすぎだろ
更衣室いくぞ」
ぐいーっと半ば強制的に
腕を引っ張られながら
僕は黄瀬くんをみていた。
「!」
すると、
シュートを決めたかれが
僕に気づいて
じっ、と見つめる
「……っ、黄瀬くん」
「あっ、おい!黒子!?」
自分でも
こんな行動にでたのははじめてだ
でも
いま、黄瀬くんをみると
触れたくて仕方ない
体育館を出てくる黄瀬くんに
僕はがばっと、抱きついた。