黒子のバスケ~裏試合~
第1章 黒子っち、大好きっス……。
ガラララ…………
「黒子っちぃーーーーー!!!
遊びにきたっスーー!!!」
『げ……』
『まーた来たのかよ!』
なんてブーイングの
嵐が体育館で響き渡るなか、
俺は、大好きな彼に手をふった。
「……黄瀬くん、
今日も来たんですか?」
汗を流して、ボールを
両手でかかえながら
俺のところにくる彼に
愛しさが溢れる。
「っ黒子っち!!
抱きしめていいっスか!!?」
「やめてください。
いま、部活中です」
即答で拒否られるが、
いつものこと。
ええ~っ!?
なんて嘆きながらも
もちろんへこたれない。
とりあえず、
邪魔したみたいなので
俺はひとり、舞台に座って
黒子っちのバスケ姿を眺めていた。