黒子のバスケ~裏試合~
第3章 ったく!わかんねぇよ…勉強も、黒子も
キーンコーンカーンコーン──
下校を知らせるチャイムが
教室に響き渡る。
「起立ー、礼ー、」
『さよーならー』
全体が荷物をもって
部活やなんやらで
教室を出ていくなか
俺と黒子だけ、
窓の一番後ろの席に座ったまま。
「あ~……かったりぃけど
ヤるか」
伸びをしながら
クラスのほとんどが
いなくなった状態で俺は
前の席にいる黒子に呼び掛ける
「……火神くん。
言い方おかしいです。
やるのは、勉強ですよ」
ドンッと、
振り向いたと同時に
俺の机に
英語や数学のテキストを置く。
「……んだよ、つれねぇな」
「火神くん。わかっていますか?
火神くんのせいで
部活に行けなくなったんですよ?」
黒子から
なにか黒いオーラが……みえる。
「……わりぃ。
やります、やります」
「はい」
こうして
俺ら二人の勉強会がはじまった。