黒子のバスケ~裏試合~
第3章 ったく!わかんねぇよ…勉強も、黒子も
問題なんて解く気になるはずもなく
ぐてー…と机に寝そべった。
ゴンッ
「~~~!?」
頭に、衝撃的な痛みが走る。
「黒子ぉぉ!?」
「火神くん。やる気ありますか?」
片手に分厚いテキストをもった
黒子は顔だけをこっちにむけて
怒っていた。
「……やる気もなにも
二人きりなんて…ムリだろ……」
「…………そうですか」
がたん、と椅子をひく音がする。
─黒子?
「すみません。
僕、帰ります」
「っは!?」
ガタガタと焦りながら
俺は黒子の腕をつかんだ。
「僕がいない方が火神くんの勉強は
はかどりますよ。
頑張ってください」
……え、え、え、
ちょっっとまった!!
「な、にいってんだよ!!」
勝手にすぱすぱと
決めていく黒子を
俺はすぐ隣にある壁に押し付けた