黒子のバスケ~裏試合~
第3章 ったく!わかんねぇよ…勉強も、黒子も
「痛いです。離してください」
黒子の目は
冷めていた。
……なんで、そんなに嫌がる?
悔しさで顔が歪む
「……んで?」
「え?」
「…黒子、
俺のこと本気で、好きか?」
「……え」
少し驚いたように、
目を一瞬見開いた黒子は
すぐに目をそらして俯いた。
─それが答え、か。
俺は壁につけていた
手をどけた。
「……もう、いいわ。
俺黒子のこと、わかんねぇ。
…ここまで付き合わせて悪かった」
黒子の顔を見ることができず
俺はまた、机に寝そべった。
が……黒子の気配は
ずっと残ったまま。
─なんで、帰んねぇんだよ。
そんな黒子が気になって
少しだけ、顔をあげた。
「っ、え……」