黒子のバスケ~裏試合~
第5章 リコさん、おもちゃで遊びましょ…?
「あーー!!もう!
なんかメニューないかな…」
WC間近でみんなの実力を
強化するために
久々のOFFにもかかわらず
リコは一人自分の部屋で
練習メニューを考えていた。
「はぁ……ちょっと
場所変えるかぁ」
リコは開いていたノートを閉じ、
近くの公園にむかった。
「んー涼しぃー♪」
ぐーっと腕をのばし
伸びをしながら
木がたくさん生い茂る
木陰のベンチに座る。
秋の風が吹き、
少し茶色になりかける葉たちが
ガサガサと鳴り出す
そんな自然のなか、
誰もいない公園で
リコはまたノートを開いた。
「んー…ととりあえずは
火神くんと黒子くんの──」
ボソボソとノートをみながら
ペンを顔に当てたときだった
後ろの方で
カサッ
と葉っぱを踏む音がきこえ、
リコは反射的に振り返った。