
黒子のバスケ~裏試合~
第1章 黒子っち、大好きっス……。
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「今日、どうも違和感あるなー
って思ったら……
黄瀬くんが来なかったのね」
練習が終わって
片付けをしていると
監督が舞台のところで
キャプテンたちと
話しているのが聞こえた。
「ああ、そういえばそうだな。
アイツのことだ。
モデルの仕事じゃねーの?
つかこっちは明日試合なんだ。
来なくてよし」
「……はっ!
明日の会場は……海常?
モデル(も出る)!?」
「「わかりくいわ!!!」
それに明日の会場はここよ!」
楽しそうに話す先輩たちを
モップがけをしながら
眺めていた。
「おい、黒子」
突然背後にオーラを感じ、
振り返ると火神くんがいた。
「なんですか?」
「……てめぇな。
なんですか?じゃねぇよ!!
なんだよ今日のパス!
幻影のシュートも入んねぇし」
火神くんの背中に
炎が見えるのは……気のせいですかね
「黒子ぉー?」
「……すみません。」
