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好きな人がいた

第4章 高校一年生

馬鹿馬鹿しくなって普通に学校に行き始めた。
友達は心配してくれた。
彼は相変わらず目もあわせてくれなかった。
痛いのが嫌いな私はリストカットもできない。
自分可愛さに死ぬことだってできない。
彼とのメールはだんだん途絶えていき、数ヵ月に一回程度になった。
この頃には彼への気持ちは単純なものではなくなっていた。
彼を他のだれより愛していた。同時にひどく怖くて、妬ましくて、大嫌いだった。

今でもこの感情の説明はできない。

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