王さまゲーム
第1章 王さまゲーム
それはついさっき、王さまゲームで僕と章ちゃんが当たったとき、王さまはたつよしやった。
「えっと…じゃあ、お互いの気持ちを伝えあって。」
「えっ!!…どうゆうこと?」
「ん?好きとか嫌いとか、面白いとかおしゃれとか。」
「なんかおしゃれは気持ちとはちゃうんちゃう?」
この時僕は見てなかったけど、章ちゃんはじっと僕を見ていた。
僕はなにを言おうか悩んでいた。章ちゃんにだけ特別に抱く感情が特になかった。
そして、その場を盛り上げるためにある五文字が浮かんだ。
「それが『愛してる。』って言葉。」
「そんなん…ずるいわ。」
大きな瞳が潤んで光る。
「僕は本気でまるのこと愛してんのに。せやからあん時めっちゃ驚いてん。」
「確かに驚いとった。」
ふたりで向き合い、目をじっと見つめる。
お酒の力でほんのりと赤く染まったほほが可愛らしさを演出する。
「じゃあ二番のまるから。」
たつよしの言葉に僕は決心したように口を開く。
「……い、今なんて?」
「せやから、愛してる。」
回りの様子は正直どうなってたか覚えてない。でも茶化してる人もいれば本気に思って食いつく人もいたような気がする。
「ほんまに!?」
「…お、おん。」
「僕も…僕もまるのこと愛してる!!」
「新たなカップル誕生やな!!」
亮くんの言葉にみんなが拍手した。
亮くんの言い方には多分僕がそんな意味で言ったんじゃないことをわかって茶化してる様な軽さを感じた。
だから勝手に章ちゃんもそんな重い意味で『まるのこと愛してる!!』なんて言ったんじゃないと思い込んでいた。
「僕は…本気やで。本気で…付き合ってほしい。それやのに…僕の気持ちをもてあそんだん?」
「いや、まさか本気なんて…」
「まる…ひどいわ…。」
その場に膝を抱いて座り込んでしまった。
僕にはどうするのが最適なのかわからず、戸惑うばかりだった。
しばらく考えて、とりあえず片付けを続けることにした。
章ちゃんの心が落ち着いて自力で帰るのを待つしかない。
「えっと…じゃあ、お互いの気持ちを伝えあって。」
「えっ!!…どうゆうこと?」
「ん?好きとか嫌いとか、面白いとかおしゃれとか。」
「なんかおしゃれは気持ちとはちゃうんちゃう?」
この時僕は見てなかったけど、章ちゃんはじっと僕を見ていた。
僕はなにを言おうか悩んでいた。章ちゃんにだけ特別に抱く感情が特になかった。
そして、その場を盛り上げるためにある五文字が浮かんだ。
「それが『愛してる。』って言葉。」
「そんなん…ずるいわ。」
大きな瞳が潤んで光る。
「僕は本気でまるのこと愛してんのに。せやからあん時めっちゃ驚いてん。」
「確かに驚いとった。」
ふたりで向き合い、目をじっと見つめる。
お酒の力でほんのりと赤く染まったほほが可愛らしさを演出する。
「じゃあ二番のまるから。」
たつよしの言葉に僕は決心したように口を開く。
「……い、今なんて?」
「せやから、愛してる。」
回りの様子は正直どうなってたか覚えてない。でも茶化してる人もいれば本気に思って食いつく人もいたような気がする。
「ほんまに!?」
「…お、おん。」
「僕も…僕もまるのこと愛してる!!」
「新たなカップル誕生やな!!」
亮くんの言葉にみんなが拍手した。
亮くんの言い方には多分僕がそんな意味で言ったんじゃないことをわかって茶化してる様な軽さを感じた。
だから勝手に章ちゃんもそんな重い意味で『まるのこと愛してる!!』なんて言ったんじゃないと思い込んでいた。
「僕は…本気やで。本気で…付き合ってほしい。それやのに…僕の気持ちをもてあそんだん?」
「いや、まさか本気なんて…」
「まる…ひどいわ…。」
その場に膝を抱いて座り込んでしまった。
僕にはどうするのが最適なのかわからず、戸惑うばかりだった。
しばらく考えて、とりあえず片付けを続けることにした。
章ちゃんの心が落ち着いて自力で帰るのを待つしかない。