王さまゲーム
第1章 王さまゲーム
カーペットに落ちた苦い臭いを放つ空き缶を拾う。酔っているからと思い言わなかったが少しは片付ける身にもなってほしい。
机の下を覗き込んでもう落ちてないか探す。すると空き缶よりはるかに小さな光るものをカーペットの長い毛の間から見つけた。
身を潜めて隠れてるそれをつまみ上げてみればその姿に息が止まった。
そして同じように小さくおさまっているヤスとその小さな鉄の塊を見比べた。
そんなまさか。
見比べていると章ちゃんの奥の植木の中で何かが光るのが見えた。
空き缶と小さな機械を持って植木に近づく。さすがに章ちゃんも僕の動きに気づいて顔を上げた。
「章ちゃん。これはなに?」
奥から小さなカメラを出した瞬間、鍵を閉め忘れてたドアが開き、たくさんの足音が廊下をかけてきた。
そして五人の男が僕の目の前に表れて、叫んだ。
「ドッキリ大成功!!」
「ヤス~。名演技やったで~!!」
「まさかまるから愛してるなんて…。これは想定外やったわ~。」
「引っ掛かったな。ま~る~。」
たちまちさっきまでの静かな重たい空気は蹴散らされた。
「なんやねんな~もう。これどないしたん?」
手に持ってる盗聴機をニタニタしている渋やんに差し出した。
「それな、ひなが用意してん。カメラの音声じゃ聞き取りにくいからって。」
章ちゃんの頭を撫でて何故か苦笑いを浮かべる信ちゃんに感心した。さすが賢いだけある。
僕の名前は丸山隆平。僕のいる関ジャニ∞には演技が上手な安田章大がいます。
(信ちゃん…。ドッキリとかじゃなく本気で好きやったのに…。)
(しゃあない。好きになってもらえるよう頑張り。)
(信ちゃん。これ。返すわ。で、なんの話してたん?)
(いつかヤスの口から聞き。)
(えっ!?絶対無理!!)
机の下を覗き込んでもう落ちてないか探す。すると空き缶よりはるかに小さな光るものをカーペットの長い毛の間から見つけた。
身を潜めて隠れてるそれをつまみ上げてみればその姿に息が止まった。
そして同じように小さくおさまっているヤスとその小さな鉄の塊を見比べた。
そんなまさか。
見比べていると章ちゃんの奥の植木の中で何かが光るのが見えた。
空き缶と小さな機械を持って植木に近づく。さすがに章ちゃんも僕の動きに気づいて顔を上げた。
「章ちゃん。これはなに?」
奥から小さなカメラを出した瞬間、鍵を閉め忘れてたドアが開き、たくさんの足音が廊下をかけてきた。
そして五人の男が僕の目の前に表れて、叫んだ。
「ドッキリ大成功!!」
「ヤス~。名演技やったで~!!」
「まさかまるから愛してるなんて…。これは想定外やったわ~。」
「引っ掛かったな。ま~る~。」
たちまちさっきまでの静かな重たい空気は蹴散らされた。
「なんやねんな~もう。これどないしたん?」
手に持ってる盗聴機をニタニタしている渋やんに差し出した。
「それな、ひなが用意してん。カメラの音声じゃ聞き取りにくいからって。」
章ちゃんの頭を撫でて何故か苦笑いを浮かべる信ちゃんに感心した。さすが賢いだけある。
僕の名前は丸山隆平。僕のいる関ジャニ∞には演技が上手な安田章大がいます。
(信ちゃん…。ドッキリとかじゃなく本気で好きやったのに…。)
(しゃあない。好きになってもらえるよう頑張り。)
(信ちゃん。これ。返すわ。で、なんの話してたん?)
(いつかヤスの口から聞き。)
(えっ!?絶対無理!!)