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第1章 words

恥ずかしがりな大倉のために下は見ないで手を添えて頭を撫でた。普段は誰の手にも触れられない場所を触られたことでピクッと腰が浮く。

怖がって潤んだ瞳が気持ちさっきまでより優しくなったように見える。

「力抜いて、リラックスしたらええから。」

「いや、無理やろ。」

「そらそうか。」

フッと笑えば苦笑いを見せる。なんやかんやゆうてかなりリラックスしてる。

ゆるゆると手を動かすと余裕のあった笑顔が一瞬で歪む。

「んんっ…はよ…終わらせて…」

荒い息の間から微かに聞こえた緊張した声、恥ずかしさと理性、無理やり出される欲情が混ざって流れる葛藤の涙が俺の心を一瞬で掴んだ。

なんてかわいい人なんやろう。

今まで大倉に思ったことのない感情だった。

「…すばるくん?」

「…わ、わかってるわ。」

この女の子のようなきれいな瞳。それは心の奥からわき出る泉のように清んでいて、真っ赤に染まりきった俺を包むようやった。

下の先を指で軽く潰してやれば半透明の液体が指を濡らす。

「すばっ…くんぅ…はよう…して…焦らさんといて…」

戸惑いを隠せず思うように手を動かせない俺をじっと見つめる。

何故か目を会わせるのが怖くなる。

大倉の縛られた両手がゆっくり顔に伸びてくる。思わずとっさに叩いてしまった。

「…すまん。」

今更強い後悔が襲う。

今まで男と絡むときはもっと遊びだったはず。だから純粋な人にだって容赦なしに絡んできた。こんな後悔はじめてや。

少し宙に浮いた下を両手で掴み、ゆっくり口に含む。

少し濡れた先が舌に当たれば苦い味が口に広がる。それでもそのまま口の奥へ押し込む。

時間は刻一刻と進む。俺の心など見向きもしないで。

「あんっ…んふぁあ…すば…る…くっ…」

「…ん?」

「出し…たい…」

恥じらい、両手で顔を隠しながらか細くささやいた。

最初に比べたらずいぶんと大きくなった物をずっとくわえていれば口が疲れてくる。一度口から話して口をぬぐう。

時計は『00:25』の表示。

あれからずいぶんと時間がたってたんや。

「口で受けとめたるから、ちゃんと出し。」

「口で!?そんなんしたらっあんっ!?くあっあっ!!」

力一杯吸い上げる。我慢してるのかかなり震えてる。

それでも吸いつづければ、涙を一筋流し、口の中へとすべてを出した。

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